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YOASOBI「夜に駆ける」歌詞の意味は??突如あらわれた謎のアーティストの正体は??

突如として現れた謎のアーティストYOASOBI

キャッチーで頭から離れないメロディーの『夜に駆ける』を公開してユーチューブの動画では400万回再生を超えています。

今回はYOASOBIの『夜に駆ける』の歌詞の意味と謎のアーティストの正体についてお伝えしていきたいと思います。

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YOASOBIの正体はだれ??どんな人たち??

令和元年で最も注目されるボカロPの1人のAyaseさんと東京海上日動あんしん生命のCMでの歌唱したシンガーソングライターのikuraこと幾田りらさんの二人組ユニットのYOASOBI。

作曲を手がけるAyaseさんは謎のボカロPとして2018年12月から楽曲の投稿を始め、
2019年4月に投稿された楽曲『ラストリゾート』が現在では340万回を上回りバズったことで注目を集めました。

ボーカルを務めるikuraこと幾田りらさんはアコースティックセッションユニット「ぷらそにか」での活動でも注目を集めており、2019年11月16日にはアルバム「juke box」を発売。

小説やイラストを投稿するサイト「monogatary.com」から誕生した小説を音楽とアニメーションで表現し、その第1章として『夜に駆ける』が発表されました。

YOASOBI『夜に駆ける』ってどんな曲??MVは??

『夜に駆ける』は2019年12月15日にiTunes、Spotifyを始め、主要音楽配信サイトにて配信リリースされたYOASOBIの楽曲第1章です。

ミュージックビデオを手がけたのは東京藝術大学在学中のクリエイター“藍にいな”さんです。

藍にいなさんは椎名林檎さんのツアー映像やMaison book girlの「闇色の朝」のMVも担当しており、
注目度が高くなってきているクリエイターです。

男女の恋模様を描く『夜に駆ける』の繊細でありながらエモーショナルな雰囲気で楽曲の世界観とメッセージ性を強調しています。

タイトルになっている『夜に駆ける』は「monogatary.com」に投稿されている大学生の小説家・星野舞夜(ほしのまよ)さんの『タナトスの誘惑』の物語が元になっています。

<タナトスの誘惑 あらすじ>
飛び降り自殺を図ろうとする彼女を見たのは、実はもう四度目だ。
ある日突然目の前に現れ、一瞬で僕の心を奪った彼女は、死に対する欲動-タナトスに支配されていた。ある日の諍いをきっかけに一気にスピードアップする展開、そして彼女の正体とは。生と死、幸せの形を問う切れ味鋭い掌編。

無料なのでぜひ読んでみてください!!
『夜に駆ける』の楽曲を聞く→『タナトスの誘惑』を読む→『夜に駆ける』の楽曲を聞く→『タナトスの誘惑』を読む、、、、沼にハマりますw

YOASBI Ayase、ikura、藍にいなの『夜に駆ける』に対するコメント

【Ayase コメント】
原作小説の滲み出るような厭世観、そこから生まれるドラマを僕なりにポップな音に落とし込みました。登場人物の感情はikuraの表現力でよりリアルに、駆け抜けるような物語の展開は藍にいなさんのアニメーションでよりドラマチックに。それぞれの色が紡いで出来上がったこの作品を、何度も聴いて、咀嚼して、愛してくれると嬉しいです。

【ikura コメント】
原作を読ませていただいたとき背中をなぞられるような、心臓の鼓動が速まっていくような感覚を覚えました。そのイメージを持ちつつ、登場人物の心情を乗せていくように、一音一音大切に歌わせていただきました。Ayaseさん、藍にいなさんの才能あふれるこの作品にボーカルとして参加できたことを嬉しく思います。沢山の方の耳に届きますように。

【藍にいな コメント】
Ayaseさんが奏でる、転がるような音色がとても好きです。繊細ながらも芯があり、かつドラマチック。その空気感を掴みつつ情緒的な魅力を引き出せればとMVを制作しました。「君」と「僕」、2人の姿も合わせて楽しんで頂ければ幸いです。

引用:https://www.barks.jp/news/?id=1000176013

YOASOBI『夜に駆ける』の歌詞の意味は??

それでは『タナトスの誘惑』を元に作られたYOASOBIの楽曲『夜に駆ける』の歌詞の意味について解説していきたいと思います。

『タナトスの誘惑』はこちらから読むことができます。

沈むように溶けてゆくように
二人だけの空が広がる夜に
彼女が屋上の縁を歩いている時に踏み外してしまいビルから転落してしまうMVからスタートします。
小説の内容から考えるとこの世界には2人しか存在しない。
そんな抜け出せないジレンマの中にいる心情を夜と表しているのではないでしょうか。
「さよなら」だけだった
その一言で全てが分かった
日が沈み出した空と君の姿
フェンス越しに重なっていた
小説『タナトスの誘惑』の世界では、生に対する欲動「エロス」に支配される人間と、死に対する欲動「タナトス」に支配される人間。の2種類の人間がいるという設定です。

主人公が思いを寄せる彼女は後者の死に対する欲動「タナトス」に支配されています。
自殺願望がある彼女は毎回主人公に「さよなら」というメッセージを送り、
ビルから飛び降りようと主人公が来るのを待っています。
このAメロ部分は主人公が闇落ちしようとしている彼女の姿と日が落ちる姿、飛び降りる姿の3つが重なっているのだと思います。
初めて会った日から
僕の心の全てを奪った
どこか儚い空気を纏う君は
寂しい目をしてたんだ
小説内で描かれていますが、主人公が彼女と初めて出会ったのは飛び降り自殺をしようとしていたのを止めたのがきっかけでした。
なんとも衝撃的な出会いなんでしょう。
彼女の纏う寂しげな影のある雰囲気になぜか惹かれる主人公。
いつだってチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
触れる心無い言葉うるさい声に
涙が零れそうでも
ありきたりな喜びきっと二人なら見つけられる
何度でも自殺をしようとする彼女ですが、
その度に主人公が引き止める。
定番になってしまったやり取りの中で時には意味がないと、
涙を流してしまいに感じてしまうこともあったのでしょう。
しかしその繰り返しの中で2人の関係は歪んでいながらも、
明るい未来が見つけることができると信じています。
騒がしい日々に笑えない君に
思い付く限り眩しい明日を
明けない夜に落ちてゆく前に
僕の手を掴んでほら

忘れてしまいたくて閉じ込めた日々も
抱きしめた温もりで溶かすから
怖くないよいつか日が昇るまで
二人でいよう

一番サビ部分です。
ブラック企業に務める主人公にとって彼女はまるで天使のように見えています。
彼女の笑えない顔を見るのは嫌で何かできることはないか?
「明けない夜に落ちてゆく前に」というのは死んでしまうということだと思います。
閉ざしてしまった彼女の身も心も頑張って前向きにさせようとする努力があり、
彼女が自殺していなくなってしまわないように主人公は「僕の手を掴んで」と寄り添います。
2人には明るい幸せな未来が待っているのでしょうか??
『タナトスの誘惑』を読んだ方ならご存知と思いますが、
完全に世界観に沿った展開になっていますね。
君にしか見えない
何かを見つめる君が嫌いだ
見惚れているかのような恋するような
そんな顔が嫌いだ
「君にしか見えない」というのは死神の象徴であるタナトスのことです。
このタナトスの姿というのは自分の中での一番魅力的な理想像なのです。
自分がこれだけ彼女のためにしているのになんでこっちを向いてくれないのか?
タナトスの姿に見惚れている彼女のことが嫌で、タナトスに嫉妬している主人公。
信じていたいけど信じれないこと
そんなのどうしたってきっと
これからだっていくつもあって
そのたんび怒って泣いていくの
それでもきっといつかはきっと僕らはきっと
分かり合えるさ信じてるよ
自分には悲しい表情しか見せないくせに、
タナトスにはまるで恋をしているかのような表情を見せる彼女。
自分との感情の差に苛立ちを覚えながらも彼女への想いが消えません。
そのすれ違いで怒ったり泣いたりすることもあるでしょう。
それでも乗り越えることができ「いつかはわかりあうことができる」と信じています。
主人公の焦りや苛立ちと彼女に対する好意が痛いほど伝わってきます。
もう嫌だって疲れたんだって
がむしゃらに差し伸べた僕の手を振り払う君
もう嫌だって疲れたよなんて
本当は僕も言いたいんだ
主人公の心にも限界がきてしまいます。
なんでこんなにも君を愛しているのにわかってくれないのか?

彼女がいう「もういや」「疲れた」という言葉に対し、
本当は自分も投げ出してしまって言いたいと思うようになります。

ほらまたチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
君の為に用意した言葉どれも届かない
「終わりにしたい」だなんてさ
釣られて言葉にした時
君は初めて笑った
どんなに辛いことがあったとしても時間が巻き戻ることはありません。
君が前を向いてくれるように一生懸命頑張ったことも、
どれも君には届かず無駄になってしまう現状に「終わりにしたい」と発してしまった主人公。
かなり闇を抱えた関係ですが、普通のカップルであっても同じ考えの人はいません。
お互いに嫌なところもあるでしょう。
本当は思っていなくても言葉に出して後悔してしまったことはないでしょうか?
しかしその心にもない言葉を発した時に彼女は笑ったのです。
今まで前向きな発言をしても寂しげな表情しか見せなかった彼女はなぜ笑ったのでしょうか。
それはお互いに心が通じ合った瞬間だと感じたからかもしれません。
騒がしい日々に笑えなくなっていた
僕の目に映る君は綺麗だ
明けない夜に溢れた涙も
君の笑顔に溶けていく
君のことをずっと考えていてブラック企業に追われて笑えなくなっていた主人公でしたが、
彼女の笑顔をみて今までの煩わしさは主人公の中から一気に消え去ってしまいます。
本当な前向きなことなんて望んでいなかった彼女の心に寄り添ったことで、
今までの行動や発言は自分のエゴだったということに気付かされます。
君が何を望んでいるのかがわかった時、
何もかもを忘れられるくらいの気持ちになったのです。
変わらない日々に泣いていた僕を
君は優しく終わりへと誘う
沈むように溶けてゆくように
染み付いた霧が晴れる

忘れてしまいたくて閉じ込めた日々に
差し伸べてくれた君の手を取る
涼しい風が空を泳ぐように今吹き抜けていく
繋いだ手を離さないでよ 二人今、夜に駆け出していく

笑顔の真意を汲み取った主人公。
飛び降り自殺を引き止めて欲しくて主人公に連絡していたわけではなく、

一緒に終わりを迎えることが彼女の願いで、一緒に飛び降りて欲しいと思っていただけなのです。
かなり歪な関係ですが主人公にとってのタナトスは彼女だったのです。
普通であれば自殺という選択肢は拒んでしまいますが、
自分の中の最高の理想像であるタナトスの姿であった彼女の願いを拒むことができなかった。
それほど愛が深く2人は夜に駆けてお互いの感情が一緒になり最後を迎えます。
この最後のシーンの意図がわかった時は鳥肌が立ちました!!
飛び降りている瞬間だけは彼女と一緒の願いが叶ったのですね。
MVの顔にモザイクがかかっているシーンはまだお互いにすれ違っていて、
最後にはお互いの顔が明らかになった時に想いは通じ合ったという意味があったのかもしれませんね。

YOASOBI「夜に駆ける」歌詞の意味は??突如あらわれた謎のアーティストの正体は??まとめ

いかがだったでしょうか。

小説を元にした物語のある楽曲を創り上げるYOASOBI。
その第1章として『夜に駆ける』の歌詞の意味などについてお伝えしていきました。

第2章の『夢をなぞって』も公開されています。

これからも小説を原作にどんどん楽曲を作っていくと思いますので、
YOASOBIの世界観をもっと感じたい人は小説も読んで楽曲を聞くとより一層ファンになること間違いなしです!!

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