米津玄師「カムパネルラ」歌詞の意味は?銀河鉄道の夜がモチーフの楽曲!!その真意は??

今や知らない人はいないといっても過言ではない日本を代表するアーティストの米津玄師さん。

米津玄師さんの作る楽曲や歌詞の世界観はまるで絵本の中に飛び込んだような感覚になるものが多いです。

今回は米津玄師さんの楽曲の中から「カムパネルラ」の歌詞の意味についてお伝えしていきたいと思います!!

米津玄師「カムパネルラ」ってどんな曲?STRAY SHEEP収録曲

「カムパネルラ」は米津玄師さんの5枚目のアルバム「STRAY SHEEP」のオープニングを飾る1曲目に収録されている楽曲です。

このアルバムはコロナウイルスの影響で本来作ろうとしていたものとは違った形で出来上がったアルバムでもあると米津玄師さんはインタビューで語っています。

タイトルになっている「カムパネルラ」という言葉はあまり聴きなれない言葉ですよね。
後述しますが小説が好きにな人はピンときた!という人もいるのではないでしょうか?

「カムパネルラ」とは宮沢賢治さんが大正時代に書いた小説「銀河鉄道の夜」の登場人物なんです。言葉自体の意味は「(小さな)鐘」となっています。

米津玄師「カムパネルラ」は銀河鉄道がモチーフになっている

先ほどの内容でも少しお伝えしましたが、「カムパネルラ」は小説家・宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」に登場する人物です。

小説「銀河鉄道の夜」を読んだことのある人だとご存知かもしれませんが、
まだ読んでいないという人はオリラジのあっちゃんがわかりやすく説明している動画がありますのでご覧ください。

動画を見ていただけたら大まかな内容はわかっていただけると思います。

この「銀河鉄道の夜」に登場する人物は、

  • ジョバンニ(いじめられっ子)
  • カムパネルラ(ザネリグループだがジョバンニの友人)
  • ザネリ(いじめっ子)

ジョバンニとカムパネルラは銀河鉄道の旅に出かけ本当の幸せとはなんなのか?を探す物語です。

米津玄師さんは「銀河鉄道の夜」の続きをこの「カムパネルラ」という楽曲にザネリ視点で思いを込めたのではないででしょうか。

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「カムパネルラ」MVに登場する女性は誰?

米津玄師カムパネルラMVモデル

今回のMV『カムパネルラ』に出演している女優は中島セナさんです。

名前 中島セナ
生年月日 2006年2月17日
出身 東京都
所属 エトレンヌ

中外製薬、資生堂、スポーツブル、カネボウ化粧品などのCMにも抜擢され、
MVにも出演しているこれからが楽しみな女優さんです。

容姿端麗はもちろんのことですが、現在14歳というから驚きです!!

米津玄師「カムパネルラ」歌詞の意味は??

それでは米津玄師さんの「カムパネルラ」の歌詞考察をしていきたいと思います。
あくまで個人的な見解なので本当のところは米津玄師さんにしかわからないというところはご了承ください。

インタビューでも銀河鉄道の夜に登場するザネリ視点で描いたということでザネリの視点でお伝えしていきたいと思います。

カムパネルラ 夢を見ていた
君のあとに 咲いたリンドウの花
この街は 変わり続ける
計らずも 君を残して

まずタイトルになっている「カムパネルラ」という名前がいきなり登場します。

夢を見ていた
という歌詞が表しているのは、死後の世界に連れて行かれる銀河鉄道に乗っている夜の出来事のことで、その銀河鉄道の車窓から見えていたりんどうの花の情景です。

カムパネラに語りかけている主人公ザネリの様子が思い浮かびます。

そしてカムパネルラが死んでしまったあとの世界でも世界は残酷にも周り続けているという、
「本当は死ぬはずではなかった」「自分せいで死んでしまった」というカムパネルラの死をザネリの後悔の念が押し寄せてきているのでしょう。

真昼の海で眠る月光蟲
戻らないあの日に想いを巡らす
オルガンの音色で踊るスタチュー
時間だけ通り過ぎていく

Bメロ部分です。
この部分も銀河鉄道の車窓で見た美しい車窓の風景を思い出しているようです。
次の「オルガンの音色で〜」の部分はドボルザーク「新世界より」の終わりを知らせる音楽を表現しています。

しかしザネリはこの列車にはカムパネルラと一緒に乗車していなかった。

ザネリ視点で描かれているはずなのになぜこの車窓の風景をザネリが知っているのか?
それは小説銀河鉄道の一説にある「ザネリはもう帰ったよ。お父さんが迎えにきたんだ」という言葉からザネリも一度は生死の縁を彷徨い銀河鉄道に乗ったからかもしれません。

そしてカムパネルラも乗ったであろう銀河鉄道の風景に重ねているというのが個人的にしっくりきました。

あの人の言う通り わたしの手は汚れてゆくのでしょう
追い風に翻り わたしはまだ生きてゆくでしょう
終わる日まで寄り添うように
君を憶えていたい

1番サビ部分

ここで登場する「あの人」というのは誰を指すのか気になるところですが、
具体的な登場人物はいません。過去に出会った人大切な人が言った言葉、もしくはすれ違っただけの人が話していたことかもしれませんが、当時は疑問に思っていたことが今となって自分の心にグサグサと突き刺さってきているのでしょう。

ザネリは自分のせいで死んでしまったカムパネルラのことを思うと、
これから自分は十字架を背負ってしまった。そのことを胸にいつまでもありながら生きていく。それは自分がこの世からいなくなる日まで忘れない。

「私の手は汚れていくのでしょう/私はまだ生きてゆくのでしょう」
という予想で書かれていることから、そうやって無理にでも前を向いて歩き続けるしかない。という心境が伺えます。

カムパネルラ そこは豊かか
君の目が 眩むくらいに
タールの上で 陽炎が揺れる
爆ぜるような 夏の灯火

カムパネルラがいったであろう天国はどうなのか?ということを考えているザネリ。
自分を助けるために死んでしまったカムパネルラの自己犠牲の美しさと儚さを自分自身に問いかけています。

タールとは小説「銀河鉄道の夜」の中に登場する石炭袋という燃え尽きたものが集まる場所を表しているのだと思います。カムパネルラが消えてしまった場所でもあります。

夏の灯火というのは小説の中のサソリの火のことを指し、
夏の星座である蠍座の赤い星・アンタレスのことだろうと思います。
そして蠍座は自己犠牲の象徴とも言われています。

小説を読んだことがある人はご存知だと思いますが、
小説内にあるサソリとイタチの話ではサソリはイタチに追いかけられ海に落ちてしまい死んでしまいます。サソリはこんなことになるのであればイタチの栄養になって死ねばよかったと言います。そのサソリの自己犠牲の尊さに感心した神は一生消えることのない炎として蠍座を作り空に飾ったというお話です。

これが「カムパネルラ」の歌詞と物語のテーマとがリンクしているのは偶然ではないでしょう。

真白な鳥と歌う針葉樹
見つめる全てが面影になる
波打ち際にボタンが一つ
君がくれた寂しさよ

真白な鳥というのは小説「銀河鉄道の夜」に登場する白鳥の停車場や列車と並列して車窓から見えた白鳥の姿のことだと思います。

針葉樹は白鳥の繁殖地のタイガ地帯のことを指しているのでしょう。

死んでしまったカムパネルラのことを思いながらザネリは空に飛ぶ白鳥の姿を見たのかもしれません。波打ち際という歌詞から海岸沿いで歩いている姿が想像できます。

またこの「波打ち際にボタンが一つ」という歌詞は詩人・中原中也の「月夜の浜辺」という作品にある言葉でもあります。

中原中也は宮沢賢治を敬愛しており、この「月夜の浜辺」もに関係があり、
人にとって大切なものは何かをこれほど美しく哀しく歌った詩です。

あの人の言う通り いつになれど癒えない傷があるでしょう
黄昏を振り返り その度 過ちを知るでしょう
君がいない日々は続く
しじまの中 独り

2番サビです。

2番サビも1番と同様にカムパネラの死によってできてしまった自分の中にある罪の意識がなくなることはありません。

黄昏というのは夕方という意味で使われがちですが、
元々の語源は誰そ彼ということで目の前にいる彼が誰かわからないという意味です。

ということはそのような時間帯というのは夕方だけではなく明け方も入ります。
ザネリがカムパネルラに助けてもらって父親に連れて帰られたことの情景が思い浮かびます。

 

光を受け止めて 跳ね返り輝くクリスタル
君がつけた傷も 輝きのその一つ

ここでアルバムの中でも重要なテーマにもなっている「クリスタル」というワードが登場します。

インタビューにて「原石を傷つけることで磨かれ光を放っていく。それは人間も一緒で傷つくことで成長していく。」ということを語っています。

このクリスタルというのはザネリのことでもあるでしょうが、
リスナーにむけた言葉でもあるように感じます。

自己犠牲が必ずしも幸せになることではないけれども、本当の幸せとはなんなのか?ということに気づかせてくれるために必要な傷なのかもしれない。

そんなことを言っているようにも思います。

あの人の言う通り わたしの手は汚れてゆくのでしょう
追い風に翻り わたしはまだ生きてゆける

あの人の言う通り いつになれど癒えない傷があるでしょう
黄昏を振り返り その度 過ちを知るでしょう

終わる日まで寄り添うように
君を憶えていたい

カムパネルラ

ラストサビです。

ここでは1番の「生きてゆけるのでしょう」から「生きてゆける」の確信に変わっています。

死んでしまったことを無かったことに変えることはできない。
これからもつくかもしれない傷があるかもしれない。
それでも人は傷つくことによって成長することもあるし受け入れて生きていかなければならないというメッセージが込められた楽曲のように感じました。

引用:作詞作曲・米津玄師

まとめ

いかがだったでしょうか。

米津玄師さんの「カムパネルラ」の歌詞の意味、モチーフになった小説「銀河鉄道の夜」などについてお伝えしていきました。

とても妖艶な雰囲気でありながら切なくも儚げな雰囲気がある楽曲ですね。
宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」をテーマにしながらものすごくスケールの大きい世界観のある楽曲ですね。

米津玄師さんのとても繊細で人を想う気持ちが表現されています。

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