米津玄師さんは日本に住んでいたら知らない人はいないのではないかというくらい知名度があるアーティストです。
今回は米津玄師さんの「Blue Jasmine」の歌詞の意味とアルバムの中でのポジションについて語られたインタビューについてお伝えしていきたいと思います。
米津玄師「Blue Jasmine」ってどんな曲??
「Blue Jasmine」は2015年10月7日に発売された米津玄師さんのメジャー3枚目のアルバム「Bremen」の14曲目に収録されておりアルバムのラストを飾る楽曲となっています。
米津玄師さんといえば「lemon」や「Flamingo」のようなどこかダークな部分を感じさせる楽曲が多いのですが、この「Blue Jasmine」は歌詞をみてもらえばわかるのですがわかりやすい等身大のラブソングとなっています。
このようなストレートなラブソングは米津玄師さんの楽曲にはなく珍しい楽曲です。
タイトルの「Blue Jasmine」はそのまま『青いジャスミン』という訳になります。
ジャスミンの花言葉は「あなたについていく」「幸福」「愛想の良い」というものが一般的ですが、
裏の花言葉として「官能的」といった意味もあります。
青いジャスミンの花言葉は「密かな情熱」「いつも明るい」「心より同情します」「同情」といった意味があります。
この花言葉が歌詞とどう繋がってくるのでしょうか??
またアルバム「Bremen」は『相反する性質の対話』というテーマがあるアルバムですが、
「Blue Jasmine」はどのようなポジションなのでしょうか?
歌詞の意味を考察していく際にそこも踏まえて考えていきたいと思います。
米津玄師「Blue Jasmine」についてのインタビュー
アルバムを作るにあたって最後に出来上がったという「Blue Jasmine」。
アルバムの13曲目に収録されている「ホープランド」との関係性をインタビューにて答えています。
13曲作って、最後が”ホープランド”で。でも”ホープランド”で終わってはいけないと。理想だけじゃ生きていけない部分があって、だからもっと自分の周りのものに対して能動的に働きかける曲、すごくこぢんまりとした――半径1メートル以内で完結する曲で終わる必要がある。そういうところからできた曲
”Blue Jasmine”だけだと自分の身の周りにあるものだけを重視する現実主義者みたいな感じになるし。理想主義と現実主義は両方持ってないとダメなんですよね。で、今回は”Blue Jasmine”が最後にきましたけど、時代が違えば”ホープランド”が最後だったかもしれないなと思いますし。このふたつは切っても切れない曲だなと思います。
このインタビューの中から「Blue Jasmine」のアルバムでの重要性が伝わってきます。
次に「メトロノーム」との関係性を示したインタビューです。
「メトロノーム」と「Blue Jasmine」は自分の中ではすごく対になっている。「メトロノーム」は別れの歌で、「Blue Jasmine」は愚直なラブソング。そういう相反するものが対立することによって、何か別のものが浮き彫りになったりするのを感じるんですよ。自分自身のごく限られた一面を切り取って1つの曲にして、残った面もまた1曲にする。それを1つのアルバムに閉じ込めるということをこのアルバムではやっていました。
「ホープランド」と「Blue Jasmine」は理想主義と現実主義
「メトロノーム」と「Blue Jasmine」は別れと愛
光と影、隠と陽のような関係を誰しもが自分の中に持っており、
表裏一体という性質を持つことをアルバムを通して伝えたかったのかもしません。
米津玄師「Blue Jasmine」の歌詞の意味はなに??
「Blue Jasmine」を初めて切聞いた人は「米津玄師さんに彼女がいるの?!」と思ってしまった人もいるかと思いますが、本人はフィクションと言っていますのでご安心をw
それでは米津玄師さんの「Blue Jasmine」の歌詞の意味について考えたことをお伝えしていきたいと思います。
あなたの思い出話を聞く度 強く感じているんだよ
僕はその過去一つ残らず 全てと生きてると差し出したジャスミンのお茶でさえ 泣き出しそうな顔をして
戸惑いながら口を付けた あなたを知っているよ
主人公の知らないあなたの過去の思い出を聞いています。
彼女がどういう人生を歩んできたのか?
いいことも悪いことも全て一つ残らずあなたを作ってきた軌跡・歴史だということを含めて、
それがあなたであり全てを受け止めた上で幸せを感じています。
「泣き出しそうな顔して」という歌詞から、
楽しいことばかりじゃなく辛かったこと苦しかったことなど他の人には話さないことも自分には話してくれることでより一層大事にしようという思いが強くなります。
その優しさがあなたに伝わったのか泣き出しそうになったのではないかと思います。
沢山の道を選べるほど 上手には生きられなかったけど
心も体も覚えている あなたとなら生きていられる
決して世渡り上手ではなく器用にな方ではない2人。
今までいろんな夢ややりたいことなどを諦めてきたのでしょう。
選択肢は少なかったのかもしれないけれども、
あなたと出会えたことが奇跡で何気無い毎日に色をつけてくれたあなたがいればそれだけで幸せを感じこれからの生きる糧になる。
これほど幸せなことが他にあるでしょうか。
これから僕らはどこへ行こう? ねえダーリン何処だろうときっと
となりにあなたがいるなら それだけで特別なんだ
キスをして笑い合って 悪戯みたいに生きていこう
全て失くしてもなくならないものを見つけたんだ
どこへ行くかが重要ではなく誰と行くかが重要。
2人で歩んでいく人生ならどこだろうときっと大丈夫。
「悪戯みたいに生きていこう」という歌詞が米津玄師さんっぽさがあり、
無邪気にじゃれ合っている姿思い浮かびます。
「全てを無くしてもなくらないもの」というのは物理的なものではなく、
それは『愛』という精神的なものでした。
昼間の星みたいに隠れて 今は見えないとしても
幸せなんてのはどこにでも 転がり落ちていた眠るあなたの瞼の上 流れる睫毛を見ている
僕は気づく これからの日々が幸せだってこと
昼間の星は実際にはあるけれども明るすぎて見えなくなっているだけ。
幸せとは自分の身近にあるものですがなかなかそのことには気づきにくいものですし当たり前に思ってしまいます。
幸せとは何か願いが叶った時にわかりやすく思ってしまいますが、
当たり前のように思っている日常っていうのもすごく幸せなことなんです。
横に眠っているあなたの姿を見るだけで「なんて幸せなんだろう」と毎日を幸せに感じることができる主人公は本当に愛に包まれているんでしょうね。
誰とでも仲良くできるほど まともには心開けなくて
でもあなたなら話せることを あなたの為に用意していた
主人公はとても不器用な性格だと思います。
コミュニケーションがなかなか普通の人とは取れず、
うわべだけで接していたのでしょう。
しかし彼女の前では素直になれるし彼女のために話すことができる。
それだけあなたの存在が特別でありなんでも打ち明けれる人と出会えたことに幸せを感じています。
寂しくってしかたがなくなって それさえ隠せなくなって
あなたの声が聞きたかった あの夜をまだ覚えているんだ
これからも同じ夜を いくつも繰り返すんだろう
その度に僕は確かめる 君を愛してると
孤独になると不安が押し寄せてきます。
そんな夜に大切なあなたの声を聞くことができればどんなに心が安らぐことだろうか。
孤独な夜を迎えることが不安ということは、愛しいあなたとの幸せな日々が恋しいということの裏返しでもあります。
カッコつけたりせずに素直に寂しい思いをあなたに向けることができる主人公。
本当に運命の人と出会えたことを再確認します。
差し出したお茶を美味しそうに飲む 君のその笑顔が
明日も明後日もそのまた先も 変わらなければいい
何気ない日常の中での君の笑顔が主人公を幸せな気持ちにさせます。
いつも一緒にいたい、いつも幸せでいてほしい、そんな相思相愛な幸せな情景はまさに愛そのものだと思います。
とても素直な気持ちのあらわれですね。
これから僕らはどこへ行こう? ねえダーリン何処だろうときっと
となりにあなたがいるなら それだけで特別なんだ
キスをして笑い合って 悪戯みたいに生きていこう
全て失くしてもなくならないものを見つけたんだいつでも僕は確かめる 君を愛してると
何を求めるわけではなく、そこにあなたという愛しい人がいれば主人公は幸せなんです。
不器用にしか生きていけないけれども、あなたが主人公の生きる糧になって幸せを感じることができる大切さをかみしめています。
身近に愛する人がいればそれだけで幸せという等身大のラブソングでした。
米津玄師「Blue Jasmine」歌詞の意味は??リアルな等身大の恋愛模様を描いた世界観が素敵 まとめ
いかがだったでしょうか??
米津玄師さんの「Blue Jasmine」の歌詞の意味についてお伝えしていきました。
米津玄師さんにしては珍しくストレートなラブソングでしたね。
本当に幅広く物事を捉えることができるアーティストだと痛感します。
人間の深層心理を深く考えることができる米津玄師さんだからこそ、
ストレートなラブソングでも深く感じることができました。
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