日本一売れてるアーティストと言っても過言ではない米津玄師さんと若手俳優の中で抜群の表現力をもつ大人気俳優・菅田将暉さんがコラボした楽曲「灰色と青」。
今回はそんな夢のようなコラボが実現した「灰色と青」のMVや歌詞の意味、米津玄師さんと菅田将暉さんの出会いなどについてお伝えしていきたいと思います。
[keni-linkcard url=”https://doraraku.com/music/sudamasaki/351/”]米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」ってどんな曲??
袖丈が覚束ない夏の終わり
明け方の電車に揺られて思い出した
懐かしいあの風景
たくさんの遠回りを繰り返して
同じような街並みがただ通り過ぎた
窓に僕が映ってる
君は今もあの頃みたいにいるのだろうか
ひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った
馬鹿ばかしい綱渡り 膝に滲んだ血
今はなんだかひどく虚しい
どれだけ背丈が変わろうとも
変わらない何かがありますように
くだらない面影に励まされ
今も歌う今も歌う今も歌う
忙しなく街を走るタクシーに
ぼんやりと背負われたままくしゃみをした
窓の外を眺める
心から震えたあの瞬間に
もう一度出会えたらいいと強く思う
忘れることはないんだ
君は今もあの頃みたいにいるのだろうか
靴を片方茂みに落として探し回った
「何があろうと僕らはきっと上手くいく」と
無邪気に笑えた 日々を憶えている
どれだけ無様に傷つこうとも
終わらない毎日に花束を
くだらない面影を追いかけて
今も歌う今も歌う今も歌う
朝日が昇る前の欠けた月を
君もどこかで見ているかな
何故か訳もないのに胸が痛くて
滲む顔 霞む色
今更悲しいと叫ぶには
あまりに全てが遅すぎたかな
もう一度初めから歩けるなら
すれ違うように君に会いたい
どれだけ背丈が変わろうとも
変わらない何かがありますように
くだらない面影に励まされ
今も歌う今も歌う今も歌う
朝日が昇る前の欠けた月を
君もどこかで見ているかな
何もないと笑える朝日がきて
始まりは青い色
引用:灰色と青 米津玄師
2017年11月1日に発売された米津玄師さんの通算4枚目となるオリジナルアルバム「BOOTLEG」のラストに収録されているのが「灰色と青(+菅田将暉)」です。
この「BOOTLEG」では以前にコラボしたDAOKOさんと歌う「打ち上げ花火」のセルフカバーもあり、もう1人のコラボとして菅田将暉さんとのコラボが話題となりました。
「灰色と青」というのはどういう意味?
灰色というのは黒と白の中間色です。
どんよりとした感じや、不安などのイメージがあります。
青は海や空などをイメージさせてくれます。
この曲の場合は色のない灰色の世界に空や海のように色あざやかな青い世界を見せてくれるというのをテーマにしていると思います。
米津玄師が菅田将暉へ熱烈ラブコールで出会う?!
そこで気になるのが、なぜ米津玄師さんが菅田将暉さんをコラボに選んだのかというところですよね?
菅田将暉さんは2016年6月に「見たこともない景色」で歌手としてデビューしています。
そんな菅田将暉さんを米津さんがどうしてもコラボしたい!という熱烈なラブコールの末に実現したのです。
米津玄師さんはが菅田将暉さんへ送ったメッセージには年齢も近く、共通してる部分があると感じている。違う人間同士が偶然出会ったことでできる奇跡の瞬間を音楽として残したい。ということが書いてあったそうです。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」の歌詞の意味とは??
それではそんな奇跡の2人が出会うことでできた楽曲「灰色と青」の歌詞にはどんな意味が込められているのかを考えていきます。
主人公が2人いると仮定します。
1人を主人公1、もう1人を主人公2として考察をしていきたいと思います。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」Aメロ 歌詞の意味
袖丈が覚束ない夏の終わり
明け方の電車に揺られて思い出した
懐かしいあの風景
たくさんの遠回りを繰り返して
同じような街並みがただ通り過ぎた
窓に僕が映ってる
主人公1
季節は残暑。半袖では寒く長袖では暑い夏の終わりの時期です。
季節の移り変わる時期です。
明け方の電車に揺られながら子供の頃に見た風景を思い返している情景。
朝方の電車なので仕事をして帰っている時なのか、飲んで朝帰りをしているのか、それとも都会から地元に帰っているのか、いろんなことが想像できます。
物思いに耽る感じを想像すると都会に疲れて故郷に帰ってきたというのがしっくりきますね。
子供の頃に写っていた自分の姿と大人になった自分の姿が窓に映って思い返しているのでしょう。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」Bメロ 歌詞の意味
君は今もあの頃みたいにいるのだろうか
ひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った
馬鹿ばかしい綱渡り 膝に滲んだ血
今はなんだかひどく虚しい
昔のことを思い返していると思い出した友達との思い出。
自転車で細い場所に乗ったり転んだりして乗り回したりがむしゃらに遊んでいた子供の頃が眩しく感じてしまっているのか?
自転車で遊びまわる時期で何も考えなくていい年頃だと想像すると小学生ぐらいの年代を思い返しているのかもしれませんね。
仲の良かった友達と馬鹿馬鹿しい思い出が妙に羨ましく思えて、しがらみ大人になってしまい虚しく感じているのかもしれません。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」サビ 歌詞の意味
どれだけ背丈が変わろうとも
変わらない何かがありますように
くだらない面影に励まされ
今も歌う今も歌う今も歌う
時間が経ち当時子供だった自分も含む友達も大人になってしまいました。
変わらない何かというのは大人になったけれども子供の頃と変わらない当時の気持ちや関係性、などの純粋だった頃のまま変わらないでいてほしいという願望のことだと思います。
そんな当時の思い出が今の自分を励ましてくれています。
大人になって変わってしまった自分がわかるからこそ、子供の頃から変わっていない何かにすがりつきたくなってしまっているんでしょうね。
朝とも夜ともいえない明け方も子供と大人の間と被せているのかもしれません。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」2番Aメロ 歌詞の意味
忙しなく街を走るタクシーに
ぼんやりと背負われたままくしゃみをした
窓の外を眺める
心から震えたあの瞬間に
もう一度出会えたらいいと強く思う
忘れることはないんだ
主人公2
ここから歌詞の主人公が先ほどの主人公の思い出に出てきた人物と変わったと考えることもできます。
タクシーに乗って誰かが噂話をしているかのごとくくしゃみをします。
田舎に帰っている先ほどの主人公と都会の騒がしい喧騒のなかにいるもう1人の主人公。
子供の頃は何もかも新しく感じて新鮮だった気持ちも大人になってしまいそういった感情がなくなってしまった。
忙しい日々に追われているだけの生活。そんな時にふと思い出した子供の頃は眩しく感じてしまうのでしょう。
場所は違えどお互いに子供の頃みたいにもう一度会いたいと思っているのは一緒なんですね。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」2番Bメロ 歌詞の意味
君は今もあの頃みたいにいるのだろうか
靴を片方茂みに落として探し回った
「何があろうと僕らはきっと上手くいく」と
無邪気に笑えた 日々を憶えている
主人公1
また主人公は最初に方に戻ります。
靴飛ばしをして遊んでいたのか、はしゃぎすぎて靴がどこかへいってしまったのか、無くしてしまった靴を探しています。
「なんかうまくいく」そんな根拠もない自信に満ち溢れていたあの頃を昨日のことのように思い出しています。
主人公の思い出の時間軸が子供の頃のままだということがわかりますね。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」2番サビ 歌詞の意味
どれだけ無様に傷つこうとも
終わらない毎日に花束を
くだらない面影を追いかけて
今も歌う今も歌う今も歌う
主人公2
子供の頃に持っていた根拠のない自信は大人になってしまって世の中そんなに甘くないという現実を突きつけられてしまいます。
それでも理不尽かのごとくおとづれる毎日。
「花束を送る」という言葉がありますが、それは毎日を送るという言葉とかけていると思います。
昔の思い出に浸りながらもなんとか自分自身を励ましているような心境なのでしょうね。
そんな子供時代の思い出があるからこそ乗り越えていけるのかもしれません。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」Cメロ 歌詞の意味
朝日が昇る前の欠けた月を
君もどこかで見ているかな
何故か訳もないのに胸が痛くて
滲む顔 霞む色
主人公1
朝日が登る夜明け前。欠けた月に子供の頃もう会わなくなってしまった主人公2を重ねます。
電車の窓から見た朝日にもう交わることがないお互いの人生にどこかキュッと締め付けられるような思いに自然に涙がこぼれてしまったのでしょう。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」ラストサビ 歌詞の意味
今更悲しいと叫ぶには
あまりに全てが遅すぎたかな
もう一度初めから歩けるなら
すれ違うように君に会いたい
子供の頃は何も思っていなかったけど、あの時こうしておけばよかったなんて思うことはたくさんあります。
もう一度やり直せるとしたら、、、なんてことを考えて時間が戻ることは決してありません。
それでももし叶うならあの頃の気持ちを大事にしたままお互いのことも大事にしていけたらよかった。なんてことを考えながら会いたいという気持ちが募ります。
感会えても仕方がないことですが、あの時こうしておけばよかったという後悔の気持ちが伝わってきます。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」Cメロ2 歌詞の意味
朝日が昇る前の欠けた月を
君もどこかで見ているかな
何もないと笑える朝日がきて
始まりは青い色
昔の思い出をフイルムのようにモノクロとして思い出し、何もないと笑える日がこれから前向きに考えていけるよう色がついた朝方の青い空とかけているのだと思います。
先ほどの欠けた月の時のような切ない気持ちではなく前を向いていこうという気持ちになっています。
そうして朝を迎えて青い空がこれから主人公が進んでいく未来を照らしているのでしょうね。
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」の歌詞と意味は?米津玄師との出会いは??まとめ
いかがだったでしょうか?
米津玄師さんと菅田将暉さんのコラボ曲「灰色と青」は大人になってしまった自分と子供の頃の輝かしい思い出とのギャップに葛藤する切ないナンバーとなっていましたね。
自分自身も大人になってしまっていつの間にか世間のルールや周りの目を気にしてしまっているように思ってしまうことがあります。
それが成長していくということなんですが、美化された思い出に浸りたくなってしまいたい時も出てきます笑
「灰色と青」楽しく考察させていただきました♪
コメントを残す