星野源さんの人気曲の一つである「アイデア」
今回はNHK連続テレビ小説「半分、青い。」の主題歌にもタイアップされた「アイデア」の歌詞の意味などについてお伝えしていきたいと思います。
星野源「アイデア」ってどんな曲??
「アイデア」は2018年8月20日に配信限定で発売されたシングル曲です。
また2018年12月19日に発売されたアルバム「POP VIRUS」の11曲目にも収録されている楽曲です。
星野源さんの名刺代わりになるような作品にしたいというコンセプトで作られたそうです。
なので「アイデア」の歌詞には今までの楽曲のタイトルや歌詞が散りばめられています。
MVにも様々な工夫がされています。
「YELLOW DANCER」の赤の背景から始まって、「恋」の黄色バックに行き、ピンクバックに行き、青に行き「ドラえもん」、喪服を着たダンサーが登場、そしてライトによって背景が白黒になることでお葬式を演出しています。
そして背景が白になりこれからの描くまっさらな未来へ続いていくという、というイメージ。
これは今までの楽曲へのアイデアの供養と再生がテーマであるとラジオにて答えていました。
またこのダンサーの振り付けは三浦大知さんが担当しておりお葬式をイメージした振り付けが見られるので意識して見てみるのも新しい発見ができそうですね。
朝ドラ「半分、青い。」の主題歌に起用
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の主題歌として書き下ろされたのが「アイデア」です。
日本に住んでいる人なら誰しもが知っている朝ドラ枠の主題歌に抜擢されるってすごいですよね!!
しかし細かい尺の決まりがあったり、今までの朝ドラの主題歌の概念を壊したり、体調的にも精神的にも疲れが溜まっていたらしく「アイデア」が出来上がるまでにたくさんの苦労があったようです。
またアニメの主人公がサビのバックで走っているのをイメージし、
実際に朝ドラの鈴愛(永野芽郁)がスローで走っていますし、爽やかさと疾走感がありアニソンのようにキャッチーさがあります。
星野源「アイデア」の歌詞について考えてみた
この楽曲は1番が『過去の自分』、2番が『これからの自分』、ラストが『自分の原点』という構成でとなっています。
それを踏まえた上で星野源さんの「アイデア」の歌詞の意味について考えていきたいと思います。
おはよう 世の中
夢を連れて繰り返した
湯気には生活のメロディ
朝ドラの主題歌というだけあって冒頭に「おはよう」という歌詞が登場します。
これは「Crazy Crazy」の冒頭に使われています。
それだけでなく星野源さんのこれまでの音楽が色々と詰め込まれている部分です。
目を覚ました主人公はまだ寝ぼけ眼。
コーヒーでも飲んで今日も一日が始まります。
そんななんてことない日常が思い浮かびますね。
鶏の歌声も
線路 風の話し声も
すべてはモノラルのメロディ
鶏というのはコケコッコーと朝の目覚めのお知らせをしていくれる印象がありますね。
電車の走る音や学校や会社に向かう人々。
こういった日常にありふれている生活音でも全ては音楽になりうるということかもしれません。
モノラルメロディーは朝ドラの主人公・鈴愛が片方の耳が聞こえないことをシンクロさせています。
涙零れる音は
咲いた花が弾く雨音
哀しみに 青空を
少し悲しい雰囲気があるBメロ部分。
生きていれば楽しいことばかりでなく悲しいことも辛いことだってあります。
しかしそれはみんな抱えていること。
考え方によってはその悲しみや辛さもポジティブに考えることだってできます。
今まで悩んでいたことに対して肩の荷を軽くするような歌詞ですね。
雨が上がった後の青空の情景が思い浮かびます。
つづく日々の道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の音で歌を歌おう
すべて越えて響けつづく日々を奏でる人へ
すべて越えて響け
繰り返す日常の中に待ち受けている大変さを「塞ぐ道」という歌詞で表現しているとともに、
朝ドラの主人公・鈴愛が片方の耳が聞こえないということも関係しているのだと思います。
鈴愛の場合は片方の耳が聞こえないというハンデがありながらも持ち前の明るさとアイデアで乗り越えていきます。
人生の中でいろんな壁が待ち受けています。
それでも鈴愛のように考えて未来を切り開いていこうというポジティブなメッセージが伝わります。
「雨の音で歌を歌おう」というのはBメロ部分をさしています。
悲しいことも辛いこともそれすらも自分の経験にして、
自らの無限の可能性を感じよう、アイデアで全て越えられる。
とてもポジティブな考え方ですね。
おはよう真夜中
虚しさとのダンスフロアだ
笑顔の裏側の景色
独りで泣く声も
喉の下の叫び声も
すべては笑われる景色
変わって2番は暗いネガティブな印象に包まれます。
また嫌な1日が始まってしまったということを「おはよう 真夜中」に、
表面上は明るく見えても内心は虚しさが押し寄せるというのを「虚しさとダンスフロア」という歌詞で表現しています。
こういう感情って誰にでもあるのではないでしょうか。
表面上は笑顔で取り繕っていたとしても、
本当に辛いと思っていることや喉の下まできた言葉(弱音)も吐くことできず、
心の内は誰にも知られることはありません。
そんな誰にも知られることがない内側の部分をさらけ出せないのが、
「笑われる景色」だと思います。
生きてただ生きていて
踏まれ潰れた花のように
にこやかに 中指を
1番のサビで語られていた「塞ぐ影」のことを2番のサビで受けています。
ただ生きているだけ、それだけなのに色眼鏡で見られてしまうこともしばしば。
星野源さんくらいに有名になってしまうと有る事無い事周りが騒ぎ立て自分が知らないところで批判されてしまったりと理不尽なことも多々あるでしょう。
そんな「塞ぐ影」に対しても笑顔で中指を立てて気丈に振舞っていこうという、
星野源さんの美学があるのかもしれません。
闇の中から歌が聞こえた
あなたの胸から
刻む鼓動は一つの歌だ
胸に手を置けば
そこで鳴ってる
この部分は「自分の原点」について歌っている部分になります。
星野源さんの原点とも言えるアコースティックの弾き語りです。
闇の中というのは2番で歌っている闇のことでしょう。
悲しみに打ちひしがれていた中でも間違いなく自分の鼓動はなっているし生きている。
自分が何をしたいのか?そう思い返すことでその闇に打ち勝ち、
きっとわかってもらえる人にはわかってもらえるという気持ちだと思います。
つづく日々の道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の中で君と歌おう
音が止まる日まで
雨は悲しみの比喩として使われることがあります。
この部分では悲しみの中にいても一緒にアイデアを出して乗り切っていこうと歌っているように思いました。
音が止まるというのは自分の心臓が止まるまで=死ぬまでだということ。
人生=歌だという星野源さんの人生を表した楽曲にふさわしい「アイデア」という楽曲でした。
星野源「アイデア」歌詞の意味は??NHK連続テレビ小説主題歌「半分、青い。」まとめ
いかがだったでしょうか。
星野源さんの「アイデア」の歌詞の意味とNHK連続テレビ小説「半分、青い。」についてお伝えしていきました。
人生には楽しいことばかりではなく辛いことも苦しいこともたくさんあります。
それも含めての人生。
生きていく中での心構えとしてそんな辛いことがあったとしても、
アイデア次第で乗り越え笑いながら中指を立てるくらい気丈に振舞っていこうというメッセージがあるのではないでしょうか。
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